オフショア開発ブログ

オフショア開発の利用で改善された4つの課題

例えばこんなことできます事例、Webサイト制作/Webアプリ開発Tipsをご紹介

ビークリエイトでは、ベトナムの現地子会社のラボ型オフショア開発を利用しています。
当初は現地のフリーランスのエンジニアとのエージェント契約からスタートしましたが、その後現地法人を立ち上げ、現在では1チーム6名、繁忙期などではさらに追加で数名のエンジニアをスポットで利用しています。
弊社では国内外の外部パートナーとの協業で数多くのプロジェクトを対応してまいりましたが、連携面でいくつかの問題がありました。
現在の契約規模になる過程で改善された弊社制作現場の長年の課題をご説明いたします。

①依頼した作業の優先順位をコントロールできない

時にパートナー様に依頼した作業の優先順位を上げることが出来ず、クライアント様を待たせてしまうケースがありました。
例えば、当初の要件から途中で変更があった場合に、その分の時間は想定されていないので他の案件が優先される。などはよくある話だと思います。この傾向はフリーランスの方で特に顕著でした。
フリーランスの方は営業活動も兼任されていることが多いですし、案件の多寡で収入が不安定になりがちな分、受けれる仕事は何でも受けられる傾向が強いと思います。
ある程度時間外、夜間対応、休日対応まで対応していただける方も多いですが、無理強い出来るものでもありませんし、追加の稼働分に対しての再見積もり調整なども必要になります。そういった事情は理解できるものの、瑕疵対応かどうかの責任の所在があいまいなケースや、クライアント様の事情で急がなければいけないケースも少なからずございました。

Web制作の特に納品直前の仕様変更などの作業を差し込むことが出来ず、パートナー様の作業完了のタイミングを夜中まで待たなければいけない。など以前は良くありましたが、オフショア開発を利用してからはそのようなケースは大きく減少したように思います。

技術レベルの更新が遅い

日々更新される技術や業界のスタンダードにどう食らいついていくかは、弊社も常に抱えている課題でもあります。①で述べた通り、フリーランスのパートナー様は営業活動を兼任し収入を安定化させるために多くのお仕事をかかえてらっしゃる場合が多いので、新しい技術やフレームワークを習得する時間を捻出するのはなかなか難しかったのではないかと思います。

統計ではIT企業従事者の週当たりの平均勉強時間統計は、日本では2時間、ベトナムでは3.5時間と、ベトナム人エンジニアは日本人エンジニアに比べて就職後も1.75倍長く学習しているそうです。
実際に弊社の契約スタッフも新しい技術が大好きで、空き時間には常にテック系のニュースサイトやフォーラム、Youtubeのレクチャー動画を見ているスタッフが多いです。
また、新たに入社してくる若いスタッフはデフォルトで時々に人気の言語、フレームワークを習得しているケースが多く、平均年齢の若さもあってか全体的に新しい技術の獲得に貪欲に感じます。

無論レガシーな技術・知見が必要なプロジェクトも数多くあるので、日本のフリーランスの方のご協力はまだまだ必要なのですが、比較的新しいフレームワークを利用するプロジェクトではベトナム人エンジニアの方が向いていることも多く、オフショア利用前に比べて、対応できるプロジェクトの幅は広くなったと思います。

費用が高い

就業者の平均年収にさほど差がない日本では、同業の別会社へ仕事を依頼する場合、自社で想定していた見積もりとさほど変わらない金額になるのが常ではないでしょうか。某スポーツイベントのような多重下請けが成り立つような予算は一般企業では通常捻出できませんので、外部に依頼すればその分社内の利益は少なくなります。そのため、多くの企業様は比較的小規模な会社やフリーランスのエンジニアさんにお願いする流れがあるかと思います。それでも稼働に対して妥当な利益を残すのはなかなか難しいのではないでしょうか。
また、国内の安価なフリーランサーはアウトプットの質が悪いことも多く、案件の途中で音信不通になることすらあり不安定な部分がありました。

ベトナムでのオフショア開発は、円安や現地の平均給与が年々あがっているとはいえ、まだまだ日本でアウトソーシングすることに比べれば安価ですし、②で述べた通り高い技術力を持つエンジニアが多いので、コストパフォーマンスは非常に高いです。

実際の案件進行以外のタスクが面倒

外部の業者さんに依頼する場合、要件定義書の作成、要件の説明、事前ミーティング、キックオフミーティング、見積もり金額の決定、請求書の手配などなど、実に多くのタスクが存在することに気づきます。
プロジェクトによって相手の担当者が変われば、前回と同じような感じでという訳にも行きませんし、正確な見積もりを取るためにはお互いに細部まで仕様や作業範囲の確認とコミットメントを重ねる必要があります。要件の変更などでクライアントと依頼先に挟まれ調整に奔走し消耗するというのもWeb業界あるあるではないでしょうか。
こういった業務をしっかりやっていただくからこそ安定的に良いアウトプットを提示いただける部分もあると思いますが、もう少し簡略化できないものかという悩みは尽きません。

その点、ラボ型オフショア開発では社内のスタッフと同じ扱いになるのである程度の仕様・作業範囲の揺らぎは吸収できますし、見積もり出しする前にモックを作成させて実際の工数を計るなど対応の幅が各段に広がります。面倒な事務作業、ドキュメンテーション作業を削減できるのも大きなメリットです。


以上です。

Web制作の現場では同じような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
弊社ではベトナムでのラボ型オフショア開発を利用することで、様々な課題を改善することが出来ました。
本記事をお読みいただきベトナムでのオフショア開発にご興味がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

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